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CI Camp 2026を終えて — 続けること、手放すこと

  • 執筆者の写真: contact no wa
    contact no wa
  • 7月29日
  • 読了時間: 7分

Field Notes


今年も、岡山県西粟倉村で3泊4日の CI camp を無事に終えることができました。


CI campを終えてから、もう3か月ほど経ちました。終わった直後は目の前のことに追われ、なかなか言葉にすることができませんでしたが、少し時間が経ち、ようやく遠くの海を眺めるような気持ちで振り返れるようになりました。


今年は、Andrew Wass(ドイツ・アメリカ)とCaterina Mocciola(イタリア・オーストラリア)のお二人を講師としてお迎えすることができました。昨年に続き今回も、東京コンタクトインプロフェスティバルを長年開催されているC.I.N.N.とのご縁のおかげで、西粟倉村でこの機会を実現することができました。改めて感謝しています。


なぜ西粟倉村でCI Campを開催したのか


CI camp 2026. あわくら会館・百森ひろば
CI camp 2026. あわくら会館・百森ひろば

そもそも、なぜこの2年間、西粟倉村でCI Campを開催してきたのか。


一番の理由は、日本ではまだ少ない「数日間、寝食をともにしながらCIを学ぶ場」をつくりたかったからです。


もちろん、小さな村で本当に人が集まるのだろうかという不安はありました。でも実際には、2回とも全国各地、そして海外からも参加者が集まり、普段は時間をともにすることのない人と踊り、食事を囲み、語り合う数日間になりました。


一度のキャンプで人との関係が大きく変わるわけではないかもしれません。関係性は長い時間をかけて育まれていくものだと思います。


それでも、この数日間が「また踊りたい」「また誰かに会いたい」「自分の暮らす地域でもこんな場をつくってみたい」と思える、そんなきっかけの一つになっていたら嬉しく思います。私が育てたかったのは、CIを通した人やコミュニティとのつながりや、「もっと踊りたい」「もっと探究したい」と思う気持ちでした。


もう一つ、このキャンプには個人的な願いがありました。


コンタクト・インプロビゼーション(CI)という活動を西粟倉村で行うことで、村の方々や近隣地域の方々にCIを知ってもらうきっかけをつくりたい。そして、CIを通して人が集まり、この村で一緒に踊る風景を見てみたい。そんな思いがありました。


この2年間で、移住してから出会った岡山や鳥取の即興・ダンス仲間も、少しずつ西粟倉まで足を運んでくれるようになりました。今年は単発参加で村の方も数名参加してくださり、それが個人的にはとても嬉しい出来事でした。また、イベントを開催することは、私自身がこの村とつながっていく時間でもありました。


食事をお願いした飲食店の皆さん、宿泊施設の皆さん、会場を支えてくださった方々。たくさんの方の協力があって、一つの場が少しずつ形になっていく。その過程そのものが、私にとって西粟倉村で暮らすことの豊かさを感じる時間でもありました。


CI camp 2025. ポラリスの会の方が村での活動・夕食(郷土料理)の説明を参加者にしてくれている場面
CI camp 2025. ポラリスの会の方が村での活動・夕食(郷土料理)の説明を参加者にしてくれている場面
CI camp 2026. むlaboにて、ポラリスの会の皆さんが作ってくださった夕食を囲む講師と参加者たち
CI camp 2026. むlaboにて、ポラリスの会の皆さんが作ってくださった夕食を囲む講師と参加者たち

今年、特に嬉しかったこと


1. パフォーマンスと、そのあとのジャム


今年は、講師によるパフォーマンスを一般公開しました。村の子どもたちや、合宿中の夕食を作ってくださったポラリスの会の皆さんなど、さまざまな方が足を運んでくださいました。


AndrewとCaterinaのパフォーマンス
AndrewとCaterinaのパフォーマンス

その後のジャムでは、親子や観客の方々も自然とジャムに加わり、自分でも想像していなかったような子供フレンドリーな空間が生まれました。


CI Campの参加者が、参加者同士で踊るだけでなく、子どもたちと優しく遊び、関わっている姿は、今思い返しても心があたたかくなります。


子どもたちが自然に混ざることで、場全体が少し柔らかくなったように感じました。その中でも、踊りたい人は踊り、子どもと遊びたい人は遊び、少し離れて見ていたい人は見守る。それぞれが無理なくその場にいられたことが、とても印象に残っています。



2. 村の自然を一緒に味わえたこと


西粟倉村でCI campをするなら、室内で踊るだけでなく、この土地の自然にも触れてほしいという思いがありました。


今年は昼休みを利用して、希望者と一緒に村のおいしいケーキ屋さんへ行ったり、大茅地区の芝桜公園の川でゆっくり過ごしたりする時間をつくりました。


本当は森の中で踊る時間ももっと取りたかったのですが、今回は初めての試みとして、「何もしないで自然の中で過ごす時間」を大切にしてみました。


私自身、自然の中で過ごす時間がとても好きです。参加者の皆さんが思い思いに川辺で腰を下ろしたり、水に足をつけたり、岩の上で静かに過ごしている姿を見ているだけで、「ここで集まりを開催してよかった」と感じる時間になりました。



大茅地区の芝桜公園にて
大茅地区の芝桜公園にて

3. 村の子どもたちが参加してくれたこと


最終日の朝には、今年も親子向けの「身体と音で遊ぼう」クラスを開催しました。


去年は参加者が少なかったこともあり、今年はもう少し地域の方々へ丁寧に声をかけてみました。その結果、村の親子にも参加していただくことができました。


このクラスは、合宿中の宿泊施設としてお世話になったNESTさんとのご縁から、「地域の子どもたちも参加できる時間をつくりたい」と考えて始めたプログラムでもあります。


幼児から年長さんまで年齢もさまざまで、進行は決して簡単ではありませんでした。それでも、子どもたちが思い思いに身体を動かし、運営を手伝ってくれた参加者の方々が一緒になって遊ぶ姿を見ながら、この村の子どもたちにも(コンタクト)インプロビゼーションに触れてもらう機会をつくれたことを嬉しく思いました。



親子向けクラスの最後の輪
親子向けクラスの最後の輪

まだまだオーガナイザーとして至らない部分はたくさんありますが、今年は去年の経験を生かして改善できたことも多くありました。


もちろん、AndrewとCaterinaのお二人のワークショップから受けた学びもたくさんありますが、今回は合宿全体を通して印象に残ったことを中心に書いてみました。

その一方で、運営の難しさや、続けることの大変さも改めて感じました。


今年は連休開催ではなかったこともあり、参加者を集める難しさがありました。また、海外講師を迎えるための費用なども含め、去年以上に現実的な運営の課題とも向き合うことになりました。


私は参加者の数名に、準備や当日の受付、合宿中の送迎、参加者のケアなどをたくさん助けていただきました。ただ、村との調整や準備を日常的に担っているのは西粟倉に住む私一人です。そのことを考えると、この形で続けていくことには限界も感じています。

それでも、毎年どこかで「今回が最初で最後かもしれない」という気持ちで開催してきました。移住者である私自身、この村でこれからも暮らし続けるかどうかも、まだ決まっているわけではありません。


C.I.N.N.とのご縁を通して、この村で2年間CI Campを開催できたことは、私にとって大きな経験になりました。もちろん、この2年間は決して一人ではできませんでした。


一緒に企画してくれたわーみーとあゆみちゃん、2年連続で通訳として支えてくださった泉さん、送迎や運営を支えてくださった皆さん、そして西粟倉村に来てくださった皆さん。本当にありがとうございました!


私自身の生活もこれから変わっていきます。だから今は、「来年も必ず開催しよう」と決めているわけではありません。この2年間で育ったものを、一度静かに見つめる時間も大切なのではないかと感じています。


それでも、CIを通して人が集まり、この村で一緒に踊る風景を見ることは、私にとってとても特別な喜びです。またいつか、形は違っても、この百森ひろばで皆さんと再会し、一緒に踊る機会があれば嬉しく思います。


CI Camp 2025・2026に参加してくださった皆さん、そして支えてくださったすべての皆さん、本当にありがとうございました。


またいつか、どこかで一緒に踊れる日を楽しみにしています。


CI camp 2026.  最終日、百森ひろばの外にて。
CI camp 2026.  最終日、百森ひろばの外にて。




CI camp 2026 special thanks to village cooperation:

あわくら会館・あるの森・むらぼ(榊原万莉子さん)・ポラリスの会・一汁一菜・おさじの工房・元湯・BASE101%・芝桜公園のお母様たち・Hugo & Leo・軒下図書館(チャールズ裕美さん)・NEST・ポケット施設


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